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元アパレル店員が教える!店員がお客さんの服装をまじまじと見るのはなぜ?

服を買いにオシャレなお店に入りたいけれど、店員が服をまじまじと見てくるのが苦手という方は多いのではないでしょうか。

オシャレなコーデでなければ、ちゃんとした対応をしてもらえないのかと不安になりますよね。
そもそも、まじまじと見るなんて失礼だ!と思う方もいるでしょう。

そこで今回は、現役アパレル店員が、店員がお客さんの服装を見る理由をお伝えします。

服装からは様々な情報を読み取れる


服装からは、店員にとって有益な様々な情報を読み取ることができます。

決して、「あのコーデださいなぁ。うちの服は似合わないだろう」なんて思っていません。
店員としては、少しでも多くの売上を挙げたいため、販売のことしか頭にないのです。

販売に繋がる様々な情報を読み取るために、お客さんの服装を観察します。
どのような情報を読み取れるのか、具体的にご紹介します。

服装の好み

服装からは、デザインやカラー、シルエットなど様々な「好み」を読み取ることができます。
人によって、オレンジやグリーンが嫌、ライダースジャケットなどが嫌など様々な好みがあります。

少なくとも、現在着ている服のデザインやカラー、シルエットには抵抗がないということになるのです。

服に興味があるかどうかを見定めるため

服にどれぐらいの興味があるかは、服の材質やシルエット、お手入れをしているかどうかでわかります。

デニムのすそが地面に擦れてボロボロになっていたり、かなり汚れている白い靴を履いていたりする場合は、身だしなみを整えることに対する意識が低いと考えられます。

また、はきすぎて伸びてしまったボトムや襟の部分がヨレヨレになったTシャツ、アイロンをかけていないシャツなども、身だしなみに対する意識が低いと考えられるでしょう。

来店の理由を探るため

裾がボロボロのボトムや襟がヨレヨレのTシャツなどを着ている方は、身だしなみへの意識が低いとご紹介しました。
これは、「身だしなみに対する意識が低いから服を買わない」という意味ではありません。

現在、着ている服以外に問題なく着れる服を持っていないため、この機会にちょっとオシャレな服を買いに来たとも考えられるのです。

普段通りの服装で服屋に行こう


服屋には、普段通りの服装で行くことをおすすめします。
無理にオシャレをしようとする必要はありません。
その理由を詳しくご紹介します。

ダサいなんていちいち思わない

店員は、お客さんの服装を見て、「ダサい」なんてわざわざ思いません。
考えているのは、「服に興味があるか」、「どんな服なら受け入れてもらえるか」といった販売のことのみです。

心の中で見下すようなこともありません。
もちろん、仕事に対する意識が低く、人のことを見下しがちな店員もいます。
そのような店員に当たらないように、感じが良い店員に接客してもらうことをおすすめします。

笑顔で「いらっしゃいませ」を言えるか、親身になって話を聞いてくれるかを基準にしましょう。

好みは言葉で伝えればいい

自分の好みを服で伝えるために、服屋に行くときだけ時間をかけてコーデを考える方がいます。
確かに、そのようなコーデをしてもらった方が店員としては好みを把握しやすいのですが、好みは言葉で伝えるだけで十分です。

毎日、ファッションに触れている店員であれば、はっきりとした好みではなくニュアンスを伝えるだけでも、ドンピシャな服を持ってきてくれますよ。

店員はお客さんから尋ねられると嬉しい

店員は、接客の研修を受けています。
どのように話しかければいいのか、どのように商品をすすめるのか、来店理由を探る方法など、様々なノウハウを持っています。

そのノウハウを駆使して接客するのですが、中には話しかけられたくないということで、接客を拒否するお客さんもいます。

どのように話しかければいいのか、どのように商品を勧めるのかを考える必要がないため、店員はお客さんから話しかけられるのが嬉しいのです。

わからないことがあれば、気軽に店員に話しかけましょう。

押し売りされそうになったら、「他の店も周って、いいのがなかったらもう1回来る」と言えばよいでしょう。
店員としては、それ以上引き留めることができません。
それでも引き留めるのであれば、無視して退店しても大丈夫です。

押し売りをした時点で店側に落ち度があるため、クレーム問題となります。

基本的に服装で対応は変わらない

オシャレな服装ではないため、しっかりと対応してもらえないと思う方もいますが、そのようなことはありません。
店員からすれば、オシャレではない方こそ服を勧めやすいため大歓迎なのです。

オシャレな方は、自分ルールを決めており、細部にまでこだわりを持っているケースがあります。そのような方には接客は不要で、話しかけない方が多く購入してもらえることもあるのです。

そのため、接客の本領が発揮されるのは、むしろ「どのような服が似合うかわからないファッション初心者の方」に対してと言えます。

思っているよりも店員は優しい


服屋の店員が苦手という方もいますが、思っているよりも店員は親切丁寧で優しさを持っています。販売のサポートをするのが店員の役割なので、わからないことがあれば気軽に尋ねることをおすすめします。

コーデには、カラーやデザインだけではなくシルエットや材質なども関係するため、ファッション初心者の方には難易度が高くなっています。
必要なアドバイスを受けた後は、「また呼びます」と伝えれば、店員はそれ以上接客しません。

店員をうまく役立てて、楽しく服を選んでくださいね。