苦手な上司や同僚がいて、どうしても仕事が苦痛だったり、仕事の内容がどうしても好きになれなかったりする方もいるでしょう。
「違う部署に異動したい…」と思うのも当然のことです。
長い仕事生活を少しでも楽しく、充実したものにするため、円満に異動できる方法を詳しくみていきましょう。
異動すると本当に仕事が嫌でなくなるのかをチェック
異動に向けて行動を起こす前に、本当に異動によってあなたを悩ますものが消え、仕事が嫌にならなくなるのか、一度チェックしましょう。
社風が嫌な場合は異動しても何も変わらない
会社の経営方針や、独特な社内コミュニケーションの方法など、個人では変えることができない社風というものが存在します。
たとえば、毎月社内で開催される飲み会での出し物がどうしても嫌だったり、逆に、飲み会など決して開かれない個人主義の会社を冷たく感じたりしてしまう場合、たとえ部署異動したとしても、根本的な問題は解決しないといえます。
嫌な上司や同僚から離れたい場合は有効
一方、嫌な上司や同僚が同じ部署にいて、その人と接することがストレスになり仕事にならないときこそ、部署異動は非常に有効です。
ストレスを与えてくる人に行動を改めてもらうことは非常に難しく、時間もかかります。
相手に行動を変えてもらうよりは、異動によって相手に接触しない環境に身を置くことをおすすめします。
異動願いを出そう
異動をしたい方は、直属の上司に対して「異動願い」を提出することをおすすめします。
いきなり書面を提出するよりは、まず上司に面談をしてから提出するといいでしょう。
書面にすると意志が堅いということが伝わりやすくなりますし、書面には異動を希望する理由が明確に記載しているため、伝聞による誤解が生じにくく、今後の交渉時に有利に働きます。
会社の就業規則に異動願いについて定められた記載がある場合は、それに従いましょう。
異動を成功させるための3つのポイント
自分の希望の異動を叶えるためには、周囲にうまく働きかけていくことが必要です。
異動を成功させるために、大切な3つのポイントをご紹介します。
目の前の仕事にしっかり取り組む
まずは、目の前の仕事にしっかり取り組むことを意識しましょう。
目の前の仕事に集中して真面目な姿を見せることで、上司の評価が高くなり、異動願いが通りやすくなる可能性があります。
「こんなに真面目ならば、違う部署でも活躍してくれるだろう」と上司の太鼓判を得て、異動先でも働きやすくなります。
ネガティブな理由であることを悟られないようにする
これから何年も同じ会社で勤めていく場合、不要なネガティブな評判が立つのは避けたいものです。
そのため、異動するときも、ネガティブな理由を伝えて、上司や人事部からの悪い評価を受けるよりも、前向きな理由を作った方がいいでしょう。
「以前から興味があった業務に挑戦したい」や、「異動先で役に立つ資格を取得したため」など、向上心を見せるような理由を伝えた方が賢明です。
引き継ぎをしっかり行う
念願の異動が叶ったら、引き継ぎをしっかり行いましょう。
異動先での仕事のことを考えることも重要ですが、それ以上に、これまで仕事を共にしてきた人の仕事がスムーズに進むように、しっかりと引き継ぎを行うことが大切です。
どれだけきちんと引き継ぎが行えたかで、あなたの今後の評判が左右されます。
そして、以前の部署の同僚と一緒に働くことがあれば、そのときに良い関係を築くことができるでしょう。
異動願いは個人の意志を会社の人事に反映させることです。
そのため、戦略的に行わないと周囲に迷惑をかけ、望みの異動が叶いにくくなります。
それを避けるためにも、異動によってこれからもっと活躍していきたいというやる気を会社に伝え、これまで仕事を共にしてきた人達を気遣いながら、望みの新天地で活躍できるように交渉していきましょう。